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「介護保険施設」のそれぞれの違いって何ですか?

えびすの郷施設長の尾﨑です。当施設では6月からブログを始めました。よろしくお願いします。記念すべき第1回は、少し堅いですが、ご家族様からよくご質問を受ける「介護保険施設のそれぞれの違い」についてお話しします。
1. 介護保険施設は3種類
介護保険施設には、①介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、②介護老人保健施設、③介護医療院の3種類があります。
まず、「特別養護老人ホーム」(以下「特養」という。)は、【生活施設】であって、身体上又は精神上著しい障害があるために常時の介護を必要とし、居宅においてこれを受けることが困難な方が入居し、養護することを目的とする施設です。
次の「老人保健施設」は、要介護高齢者に【リハビリなどを提供し在宅復帰を目指す施設】で、要介護者に対し、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。
最後の「介護医療院」は、【医療機能と生活施設としての機能を兼ね備えた施設】で、主として長期にわたり療養が必要である方に、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。
これらの説明は、厚生労働省の「社会保障審議会・介護給付費分科会第100回(H26.4.28)」の資料を基に作成しましたが、重要なポイントを【 】で囲んでおきました。もう少し特養の理解を深めていただくため話を続けます。
2. 特養の詳細
特養の運営主体は、地方公共団体や社会福祉法人に限られる公的施設で、重介護者の入居に重きが置かれている一方、ご入居者の費用負担が安いことが魅力です。まとまった入居一時金などは不要で、月額利用料のみで生活ができます。また、当施設は全室個室の「ユニットケア」を実践し、自宅に近い環境で、他のご入居者や介護スタッフと共同生活をしながら、ご入居者一人ひとりの生活リズムなどに応じてサポートしています。
3. むすび
介護保険施設といえば、まず、終の棲家としての「特養」が、候補として挙げられます。しかし、介護保険施設にはそれぞれの特徴があり、病院から退院してリハビリを通じて在宅復帰を目指す方には「老人保健施設」が、長期間の治療(医療行為)を必要とする方には「介護医療院」が適しています。
介護保険施設の詳細なことにつきましては、「特別養護老人ホームえびすの郷」までご連絡(℡0794-82-0300)いただければ、特養のご入居を含めご説明させていただきます。
【参考文献】厚生労働省「社会保障審議会・介護給付費分科会第100回(H26.4.28)」